WEB運用保守

Webサイト公開後に制作会社がよく相談をうける事項をご紹介致します。
個別の詳細については次の連載記事を参照いただき、チェックリストとしてご紹介致します。  

それぞれ契約期間が決まっている為、適宜更新を行います。

もし、更新を忘れて有効期限が切れてしまうと、Webサイトが見えなくなってしまうので、くれぐれも注意しましょう。
自動更新にすることも可能ですが、担当者が変わったために情報が分からなくなり困った、という相談をいただくことも多くなっております。

正確な情報を維持するために、ドメインやサーバーの情報管理を保守として委託することが可能です。

ドメイン更新と似ていますが、自動更新がないため必ず手動作業が発生します。
ドメインやサーバーと違って、有効期限が切れてもサイトが見えなくなることはありませんが、期限切れの警告が出るため個人情報を取り扱うサイトでは致命的な事です。
サーバーへのインストール等、技術的な作業が必要になるため、社内に技術者がいない場合はWeb制作会社に委託することが必要です。

CMSを導入した場合、脆弱性対応などで定期的なメンテナンスが発生します。

今どきのCMSは、ボタンひとつでバージョンアップできる仕組みが存在するのですが、開発時から変化があった場合にどのような不具合が出るか分からないため、原則的にバージョンアップ後の動作保証は不可能です。

そのためCMSをバージョンアップする場合は、テスト検証、本番適用、なにかあれば改修というフローを踏んで実行をします。
この一連の作業を保守として委託することが可能です。

一番最近の例で言いますと、Twitterのシェア数が表示できなくなる仕様変更がありました。
このとき、主に見た目の調整でしたが、場合によっては連携機能が使えなくなって閲覧や流入に大きな影響を与える場合があります。
感覚的には、改修が必要なほど大きな仕様変更は2年に1回程度ですが、いつ何が起こるか非常に予測しにくいため、保険として保守に含めておく方法もございます。

また、iPhone6 Plusの登場はインパクトが大きかったです。
iPhone5sではキレイに表示されていたのに、iPhone6 Plusで見ると崩れて表示されるというご相談もございました。
「新しい環境への最適化」はさすがに保守の範囲外かと思いますが、最低限の調整であれば検討の余地があります。

どんなに費用の安いサーバーでも基本的にバックアップ機能はございますが、バックアップごと消失してしまった事例も残念ながら存在しています。

また、「間違えて消してしまったデータ」を戻すためのバックアップを設けるとしたら、自前で構築する必要がでてきます。
バックアップ自体は自動化することがほとんどですが、バックアップが正しく取得できているかをチェックしたり、バックアップから復元する作業は保守に含まれることが多いと言えます

CMSを導入した場合は、バージョンアップや改修の検証用にテスト環境の保持も必須となります。
作業が発生した場合、まずテスト環境に実施して悪影響がないかを検証し、問題がなければ本番環境へと反映させます。
テスト環境の保持にもサーバー維持費が発生するため、基本的には保守費用の中に含まれています。
テスト環境を保持しない方が維持費が安くなると思われるかもしれませんが、そうする事により、作業のたびにテスト環境を構築する作業も発生し、テスト環境を保持するよりもトータルの費用が高くなる場合も出てくるのです。

このようにWebサイト公開後には、頻度も難易度も異なるさまざまな作業が発生します。
事前にリストアップして、下記のように整理しておくと分かりやすいでしょう。