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妊娠してから迎える戌の日

妊娠して安定期に入った戌の日に安産祈願のために神社に行くことが、日本の古くからの風習にあります。この戌の日は、月に2~3日あります。

 

●戌の日っていつ?

「戌の日」とは干支の11番目にあたる12日に一度めぐってくる日のことを言います。犬はたくさんの子を産み、お産が軽いことから、安産の守り神として昔から愛されています。それにあやかったのがこの「戌の日」です。妊娠5カ月の最初の戌の日に、腹帯を巻いて安産祈願します。

しかし、日にち的に戌の日を行けないという場合ももちろんあります。妊婦さんの体調は変化しやすくなっていますし、疲れもたまりやすくなっています。多くの神社では毎日ご祈祷は受け付けているので、無理のないよう計画を立てると良いですね。

 

●服装や一緒に行く人

服装はそれほど気を遣わなくても良いです。妊婦さんなので、高いヒールのものを履く法が危ないです。正装でなくてもかまいませんが、神聖委な儀式のため、素足やサンダルで行くことは控えた方が無難です。また、お腹が大きくなってくる時期でもあるので、お腹を締め付けない服装にしましょう。

一緒に行く人は都合によって様々です。決まりはありません。妊婦さん一人だったり、夫と二人だったり、兄弟がいる場合は兄弟を連れていくこともありますし、両親と行くこともあります。ただ、妊婦さん一人では心配なこともありますので、誰かと行けると良いですね。

 

●初穂料の相場

神社で安産祈願をする場合、初穂料としてお金を納めます。相場は5,000円から10,000円のようです。

お祓いとご祈祷を受けますが、この時に腹帯を事前に用意している場合は袋から出しておきましょう。お祓いとご祈祷が終わった後にお守りなどをもらい、腹帯を受け取ります。安産祈願を受けたあとの腹帯には、神社の判子が押されています。

 

●腹帯

もともとは、腹帯を妊婦さんのお腹に巻く着帯の儀式をすることから「帯祝い」と呼ばれます。このお祝いが「戌の日」にあやかったと言われていますが定かではありません。

昔は、この腹帯は妊婦の実家で用意をして、「帯親」と呼ばれる子宝に恵まれた夫婦の婦人に巻いてもらうというのが一般的でした。しかし、最近ではインターネットや神社の安産祈願のときに購入することできるようになりました。その上、自分で簡単に巻けるものが普及しているので、自分で巻く妊婦さんが多いようです。

 

●腹帯の役割

腹帯は妊婦さんにとってどのような役割を果たすのでしょうか。それは、お腹を保温したりや保護する役割があります。お腹の冷えは難産や逆子の原因になることもあります。なので、季節を問わずに冷えないようにしておくことは大切です。また、お腹が大きくなってくると腰にも負担がくるようになります。最近では、腰をサポートするものなども出ていますので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

 

安定期に入って戌の日に安産祈願をおえると、気持ちもわくわくしてきます。無理をしないようにゆったりした気持ちで過ごしましょう。赤ちゃんと会える日が楽しみですね。