ツアーナースとは旅行に同行し、参加者の健康管理や体調不良時の対処などを行う看護師のことです。基本的にはその回限りの単発求人であり、派遣会社によってはイベントナースと呼ぶ場合もあります。
仕事の内容としては、学校の遠足や修学旅行、企業の団体旅行や老人会旅行など多岐にわたり、海外旅行などもあります。旅行に同行する場合はその日程分だけ拘束時間が必要となるため、海外旅行ともなると1週間なんてこともあります。
また旅行だけでなく、各種イベントやコンサート、スポーツ大会などのイベント時にも需要があります。
なにか緊急事態が生じなければ、お給料をもらって観光やイベントに参加できるというメリットがあり、求人自体の人気も高まってきています。
ツアーナースはその拘束時間から、時給制ではなく日給や案件ごとにいくらと決まっている場合がほとんどです。また旅行であれば日帰りか宿泊かによっても金額は異なってきます。
基本的には交通費支給、飲食代込の場合が多く、ツアーナースとして同行する分にはお金がかかることはほとんどありません。
宿泊ありの同行の場合は事前に研修会が行われることが多く、その際の交通費などは自費となります。
主な業務内容は参加者の健康管理とケガや体調不良時の応急処置、投薬管理などです。
単発の仕事であるため、看護対象となる参加者についての情報収集は重要です。カルテを作成する必要も出てくるでしょう。高齢者の多い旅行であればバイタル測定なども必要となる場合があります。
また旅行先やイベント先が現場となるため、医療設備が十分とはいえない環境で判断・対応していかなければならないため、救急医療の経験があるようなベテランの看護師の需要が高いようです。
一般社団法人日本旅行医学会では添乗員や医師や看護師向けにセミナーを行っています。認定制度も設けているので、受講することで単位を取得でき、新しい知識を得ることもできるので、あまり経験のない方にはお勧めです。
ツアーナースの勤務形態は単発バイトや派遣といった働き方がほとんどです。
勤務時間はツアー出発日の朝から最終日までとなります。宿泊ありの場合は日程にもよりますが、だいたい起床の朝の7時から就寝の21時ごろまでが目 安となっています。ただし体調不良等で24時間看護が必要な場合などは例外です。人員配置の少ない職場ですが、もしも交代できる他の看護師がいればその限 りではありません。
ツアーナースは単発の求人であるため、自分の都合に合わせて仕事を選択できるためダブルワークとしても注目が高まっています。また一般的な求人サイ トなどには掲載されることが少なく、ハローワークなどでみつけることはほとんどできません。求人倍率も高くなってきており、ツアーナースとして働いてみた い方はツアーナース求人の多い派遣会社や転職サイトに登録することは必須です。
