看護師が転職する上で、重視すべきモノは多いです。
医療の現場ではチームワークが大切ですので、良好な人間関係が築ける職場を条件にしてみると働きやすくなるでしょう。
昨今は看護師向けの支援サイトも多く、専任アドバイザーの方などに頼り、その病院の内情について聞いたり客観的な意見を聞くことも重要になります。
事前に入念な情報収集はかかせません。
人間関係の悪化で転職する看護師
「職場の人間関係」の項目は看護師の転職理由のトップ3の一つです。
参考)
看護師を辞めたい理由~ナースの退職理由ランキング
こちらの転職体験談を見てみると、パワハラやいじめなどの人間関係の悪化で転職する方が多いのが分かります。
毎日の労働に加え職場の雰囲気が悪いのであれば、もはやそこに留まる理由の方が少ないでしょう。
逆に言えば、労働が辛くとも職場の雰囲気と人間関係に居心地の良さを感じているのであれば、それも留まる理由になりえます。
人間関係は転職の重要な項目となります。担当のコンサルタントさんに求人情報から読み取れない情報についてしっかり質問して起きましょう。
価値観の違い
人間関係の他に、看護に対する価値観の違いも転職の引き金になりえます。
具体例を挙げると「頻繁にナースコールを鳴らす患者さんに対し、どの程度介助をするか」などです。
出来る限りのケアをしてあげたい、リハビリも差し支えの無い程度で手を貸してあげたい場合。
何度も鳴らす患者さんは無視、誰かに頼りきりでは退院出来ないから自力での行動を促す場合。
先輩とこういった価値観の対立にストレスを感じた方も居るそうです。
人間関係の悩み
こういった事例もあります。
彼女は看護師歴6年、2つの職場を回ったの26歳の女性です。
彼女は二つの職場で人間関係に、特に「派閥」について悩まされたそうです。
派閥に入らなければ仲間外れ、入るつもりがなくとも、どこかに所属している同僚と仲良くしていると「派閥入り」したと見なされたり、派閥の先輩が言った誰かの悪口に賛同しなければいけない空気、他派閥の同僚と仲良く出来ない等。
誰かがいじめの標的になったり、仲間外れが横行したりしたそうです。
この様な陰湿な人間関係が職場にはびこると、とても大きな悩みになります。
人間関係のせいで転職する看護師
どんな職場でも人間関係は大切です。上手く行っている場合は良いですが、悪化したならばそれが原因で転職したい方も多いでしょう。
私の身の回りでも人間関係が原因で転職した同僚が二人います。
入職したその時点で空気が悪かったケースと、上司が異動し新任の上司のせいで空気が悪くなり、自分が去る決断をしたケースの二人でした。
人間関係ストレスの解消
多くの看護師が職場の人間関係に苦しみストレスを抱えています。
こういったストレスはどこかで発散しなければいけません。
運動、外出、趣味に没頭など、ストレスを発散出来れば良いのですが、ため込みすぎると心身に不調をきたし、最悪の場合は日常業務はおろか命すら危機にさらしかねません。
どうしても人間関係の悩みが解消されない、ストレスも発散出来ない場合は転職を検討するのも手段の一つです。
職場が変われば人間関係も変わりますから、最善の手と言えなくもありません。
転職で重要なのは人間関係
こんな話もあります。
40代後半女性のお話しです。
彼女は中学時代に母親に看護師を目指すことを勧められ看護の道を歩みました。
彼女には彼女なりの「看護師像」という理想がありましたが、それは大学時代の病棟実習を経て崩れる事になります。
卒業後彼女が就職したのが看護職員250名程の総合病院でした。
過酷な仕事ながら同僚に恵まれながら働き、4年半経った時に病棟移動を命ぜられたのですが、異動先では新卒同様の扱いを受けて酷く悔しかったそうです。
区切りが良かったので5年を目処に転職し、次に就職したのは外来でした。
手術室があり二階建て、看護職員50名程の病院でした。
職場に馴染む為の苦労を覚悟していましたが、思っていた以上にあっさりと職場に馴染めて胸をなで下ろした彼女でした。
しかし業務に関してお友達感覚、なあなあな仕事でヒアリハットが目に付きました。
看護計画もほぼ機能しておらず、評価も殆どなされていません。。
少しずつ改善提案をしましたが、するとスタッフから距離を置かれるようになったそうです。そして、彼女はその職場を2年半程で退職しました。
どんな職場であれ、人間関係は全てを壊す引き金になり得ます。
今後転職を検討している方々は、その部分について細心の注意を払っておくことをオススメします。