そもそもダブルワークや掛け持ちをするメリットは一時的な収入の増加を期待したものでしょうか。それであればダブルワークは有効な方法と言えるで しょうが、継続的に収入を増加させたいのであれば、高収入の職場への転職がおすすめです。退職金や福利厚生を考えた場合、転職して収入自体をアップした方 が効率的だからです。
ダブルワークは現在の職場を続けながら一時的に収入をアップさせるためにはありですが、この場合注意が必要です。まず無理な働き方をしないことで す。メインの仕事があることが前提ですので、そちらに影響がでるようなことはあってはいけません。今勤めている職場が副業を認めているかどうかも大切で す。隠しながら働くというのは精神的にもストレスになります。もしも本業の勤務先が副業禁止であったなら、最悪解雇ということもあり得るのです。また休日 を返上して働くわけですから、体力的にも負担が大きくなります。それで体調を崩して本業を休むことになるようなら本末転倒です。
もう一つ、確定申告や年末調整といった税法についての知識をきちんと持つことです。副業で得た収入分は自分で手続きをしなければいけないので、その知識は必要となり、手間もかかります。
これらのことをきちんと理解した上でダブルワークは検討してください。
実際にダブルワークとしての求人は存在します。求人の内容に「ダブルワーク可」と書かれている場合です。逆に「ダブルワーク禁止」と明記されている場合もあるので、注意してください。
どんな人がダブルワークをしているのかというと、
①本業がしっかりあって、完全に副業として働く
→休みなく働いて、とにかく収入をアップする必要がある人
②本業と副業が半々で、同等の程度で働く
→1か所で働くのがストレスになるため、それを分散させて精神的に楽に働きたい人
③本業といえるものがなく、複数の仕事を掛け持ちしているため、そのすべてが副業として働く
→空いている時間に好きなだけ働くというライフスタイルの人
一言にダブルワークと言っても様々なタイプの働き方があるようです。
それでもやはり一番の理由は「収入の増加」を目的とした場合が多いでしょう。
ダブルワークとして利用されている仕事では、夜勤や介護系、ツアーナースやプライベートナースが多くあります。他にはライターというのも多くみられるようになっています。
夜勤は体力的にキツそうなイメージがありますが、施設によっては休憩時間がしっかりあったり夜の方が業務内容が少ない場合もあります。また本業とは 少し違った環境で働きたい方には介護系の職場は少し気分転換になるかもしれません。文章を書くのが好き、子育て中で外に働きに出るのはちょっと、という方 にとってはライターは隙間時間でできるため適しているといえます。
ダブルワークのリスクやデメリットもしっかり理解した上で、無理のない収入アップが一番です。