Home>スポーツ>プロ野球の審判資格はどうなっているのか
スポーツ

プロ野球の審判資格はどうなっているのか

プロ野球で誤審があるたびに審判についてひどい議論となりますが、どのようにして審判になるのか、資格はあるのか気になる人も多いでしょう。そこで、今回はプロ野球における野球審判員になる方法について調べていきます。

■主な仕事は言わずもがな

プロ野球審判員の仕事は非常にわかりやすいでしょう。球審や塁審になりアウトやセーフの判定を行うのが主な仕事となっております。球審の場合はストライクゾーンを見極めての判定も加わるでしょう。ただし、非常にトラブルになりやすいポイントでもあるので、何か不利な判定をされることで大勢からにらまれる立場になるのも審判となっております。

これは野球以外にもサッカーでも同じことが言えて、誤審をしてしまうと一生言われ続ける立場になってしまうのです。ある意味味方が非常に少なく敵を作りやすいかなり危険な仕事ともいえるのではないでしょうか。

■収入で暮らせるのはプロのみ

野球の審判といえども、アマチュアの審判からプロ野球の審判まで非常に範囲が広くなっております。しかし、所謂審判資格を獲得して審判一筋で生計を立てられるのはプロの審判という一握りの方々だけが対象となっているようです。

高校野球・子供の野球の審判・社会人野球・大学野球・独立リーグ等プロ野球以外にも野球関連の審判業は大量にあるのですが、これらの審判員は基本的に本業を別に持っている人かアルバイトをしているような方のほうが圧倒的に多く、審判業=仕事ではなく審判業=お手伝いという扱いになっているのです。

一説には、1試合あたりでもらえるのは数千円程度なので、生活するのは不可能と言われております。

■どうすればプロの審判になれるのか

プロの審判になる方法は3つと伺っております。一つがNPBアンパイアスクールに参加して、そこでのプロ野球審判になるための書類審査などを通った後に実技テストを行い底を勝ち抜けた人たちがなれるとのことです。昔は身長175センチ以上とか視力1.0以上という決まりがあったようですが、いまは無くなったと言われております。

ここで審査が通った人たちは、次の年にプロ野球のキャンプに参加することになり適性を再度検査して、ここで合格することで初めて研修審判や育成審判として契約を結ぶことができるのです。はっきり言ってかなり狭き門となっているようです。

育成審判になった方は2軍でひたすら審判をすることになり、そこで下積みを行って優秀だと判断されるまでは2軍暮らしとなります。ここでやっと昇格して1軍の審判員となった後は塁審を5~7年ほど行い続けて1軍での下積みが必要になるとのことです。

研修審判員として契約された方は独立リーグに派遣されてそこで下積みを積むことになりますが、ここで成果が出ないと育成審判になることができずに契約は終了とのことでした。

ただし、このような一般公募は欠員が出た時に行われるものであって、毎年行われているものではありません。応募が40人くらいあったとしても採用人数は2人というのがザラで常に高倍率になっているようです。

これ以外にも元プロ野球選手で引退後に審判にスカウトされた人や、大学野球や高校野球などの審判をやっている人がスカウトされたケースの方が多いと言われているので、一般公募は少なくなってしまうのでしょう。このように、狭き門であるということを理解してください。