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便利すぎる世の中への警告、倉庫編

「便利な世の中になったものだなぁ」と思う瞬間というのは色々とあると思いますが、その最たるものはネット通販などを使った商品発送を受ける時だと思われます。今では発注してからすぐにものが届く時代になっているので、家から一歩も出ないで生活することもできてしまうのです。しかし、その悪影響を受けているところもたくさんあります。

■1日であらゆるものが届く時代へ

ネット通販を取り扱っている企業は非常に多く、今では様々な企業や業種がネット通販できるシステムを構築し、自社製品を売るために最大限の努力をする時代となっております。むしろ当たり前のように使われているので、このネット通販に商品を提示していない企業は遅れているとすら言われてしまうかもしれません。

しかし、誰もが使うようになっている状況だからこそ、ものが一カ所に集中するようになってしまい、一部の業種に対する改革や革新を無理やり促される状況にまで着ているとすら言われております。

■運送業もきついが倉庫管理も大変

ネット通販でものを購入するときに、お店側で管理している倉庫から物が送られるシステムならそこまで負担は多くないでしょうが、今ではコスト削減のために自社の倉庫は持たないで物流システムを管理している企業に物の管理は委託しているところがたくさんあります。

それか、ネット通販最大手のようにその会社自前の大倉庫を用意していろんなものを一元管理するシステムを構築しているところもあるでしょう。つまり、倉庫側で管理するアイテムが異常に増える時代に突入したということです。

さらに、時代は加速を求めているので、ものを発注したらできるだけ早く送り届けてもらうことを期待されております。むしろ今では期待ではなく当たり前とすら思われているかもしれませんが、できる限り物を早く送ってもらうためには、お客が物を発注→依頼を受注したことを倉庫に連絡→倉庫から物をすぐに取り出す→梱包する→発送する、この流れをひたすら加速させる必要があるのです。

梱包して運送業者に依頼すれば自分たちの手を離れたと言えるでしょうが、依頼を受ける側の運送業者も負荷が大きすぎるためにパンク寸前となっており、悪戦苦闘しているのが実状であり、これ以上の加速はもはや非現実的となってしまうでしょう。

そして、ものを管理する側も大量のものを管理して梱包する速度が重要になるので、システム構築も物の取り出しももはや人の手を離れているとすら言われております。いわゆる、オートメーション化して自動化されるようになったのです。

■人間の処理が追いつけない

管理する量が多くなればなるほど、発送する量が多くなればなるほど、管理する側の人間は追いつけなくなり、可能な限り機械化が望まれるようになります。そのため作業者である人たちは、梱包管理をする人たちから機械を運営及びメンテナンスする人を求められるようになるのです。

人の手で追いつけないからこそ機械の手を入れるのは道理ですが、その結果一部の人たちは不要として切り捨てられてしまい、別の人間が必要な時代になってしまいました。

機械化しないと処理が追いつけないが、機械化すると一部の人たちは職を追われ、人海戦術で対応しているところは働いている人の負担が大きすぎてパンク寸前になるという悪循環すら生まれてしまっているのです。便利すぎる世の中も、このような暗い部分を見ると考えモノではないでしょうか。