美容といったお話で絶対に切っても切れないものが、睡眠です。この睡眠の質がどうなっているのかで、肌荒れのレベルや何か肌トラブルがあった時の回復の度合いが見えてくることになります。そこで、今回は良い睡眠の仕方について考察します。
■睡眠のゴールデンタイムは最初の3時間
どこから流れた噂かはわかりませんが、今までは成長ホルモンが最も効率よく分泌される「夜10時～深夜2時まで」に眠ることが最も大切であると言われてきていましたが、現代の医療技術においては一番最初に寝た瞬間における眠りの深さが成長ホルモンと関係しており、この最初の深い睡眠の時に成長ホルモンが最も分泌されるようになるという理論が推奨されるようになっております。
この最初の眠りというのは眠ってからの3時間と言われており、ここをどれだけぐっすりと眠れるのかどうかが成長ホルモンを確保できているのかどうかにかかってくると言われております。
■成長ホルモンを効率よく分泌させるには
しかし、現代人の生活ではこの睡眠における成長ホルモンはなかなか効率よく分泌されない環境にあると言われているのです。その筆頭が液晶画面を寝る前に見ることになります。
まず、ブルーライトの刺激を脳が受けてしまうと覚せい状態になる確率が高く眠気が薄れます。そのため、電子的な機器の光を見続けた後に眠るとどうしても睡眠の質が低下するのです。現代人は寝る前もできる限りスマートフォンやiPhoneをいじっている方が多いので、高確率で睡眠の質を低下させております。
それ以外には興奮状態になる行為も禁止です。例えば寝る前にお風呂に入ってしまうという方も交感神経が刺激されてしまうので、眠れなくなります。直前に入るのは避けましょう。また、お酒やカフェインを飲んでしまうと睡眠の質を下げてしまうので、寝る前にお酒を飲んでいる人は要注意と言えます。
他にも注意するべきことは平日の睡眠時間が少なく、休日は大量に寝るタイプの人です。おそらくこのタイプの人はかなり多いと思います。平日は寝ると次の日が来ると考えてしまうので睡眠時間を少しでも多く削りたいと考えてしまうものなのです。しかし、休日に寝だめをするとどうしてもリズムが崩れてしまいがちなので、翌日の不調に繋がる確率が高まります。
あとは、寝る2時間前までは食事を済ませてください。遅くに食べてしまうと消化にエネルギーを使うようになるため、睡眠の質がどうしても低下します。寝る直前の食事は避けましょう。
一番の問題点は人によると思いますが、パソコンやスマートフォンが当たり前になった世の中では、寝る前には使わないようにするというのはなかなか大変なのではないでしょうか。
■睡眠の質を上げるのは簡単なようで難しい
目に見えた成果が出るのなら、おそらく意識的に取り組むことが可能でしょうが、成長ホルモンという見えないものを求めるのでなかなか行動に移すのが大変な部分があると思います。それでも、本格的に美容に気を付けているという方は、睡眠の質を向上すべく、禁止事項をしっかりと守るようにしてみてはいかがでしょうか。
