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看護師派遣は法律的に問題ある?ない?

平成24年に労働者派遣法は改訂しました。この改訂によって何が変わったのでしょうか。見ていきましょう。

〇改訂内容

労働契約期間が短期間の派遣は原則禁止となりました。短期間とは30日以下のことを言います。しかし、ある一定の要件を満たす場合には短期間の派遣労働が認められます。

その要件は4つあります。

1 雇用保険を受けない学生であること

2 働く本人の前年の本業である収入が500万以上であること

3 働く本人の収入を含めた世帯全体の種乳が500万いじょうであり、働く本人がその世帯の主な生計者ではないこと

4 働くときの年齢が満60歳以上であること

これらの4つの要件のうち、1つでもあてはまるものがあれば短期間の派遣労働者として働くことができます。もし、この要件のうち1つもあてはまらな い場合は短期間の派遣として働くことができないのかというと、働く方法はあります。案件はぐっと数が減ってしまいますが。そのような場合には派遣会社の雇 用で派遣契約をするという方法です。しかし、これはあくまで方法の一つであって一歩間違えれば法律に違反することにもなるので、現状ではないに等しい状態 です。

〇労働派遣法改正前から改正後も継続して違反にならないケース

上記とは逆に違反にならないケースです。

一つ目は、紹介予定派遣。これは、派遣期間が満了したのちに、本人と派遣側とのお互いが合意したうえで社員になることができる働き方です。

二つ目は、社会福祉施設等での業務。この社会福祉施設とは高齢者介護施設や心身障がい者施設などです。

三つ目は、産休や育休、介護休などの看護師の代替業務を行っている場合です。

以上の場合は違反にはなりません。

〇法律的に×な派遣

派遣看護師として働く場合には、派遣労働者法の改正をしっかり理解しておく必要があります。理解しないまま、派遣会社を信じ切ってはたらいて違法で ある働き方をしてしまっていた場合に看護師の免許はく奪ということはよっぽどでな限りありませんが、キャリアとして残ってしまいます。

例えば、

違反とならないケースを装って雇われます。そして給料は直接派遣先からされている。

このように、働き方を装っていて「大丈夫だから。」と言われ働き続けると痛い目にあいます。自分の働き方は本当に大丈夫なのか、働く前にしっかり確認しましょう。

紹介予定派遣で少しあげましたが、社員になれる働き方にも少しふれます。この社員としての働き方に魅力を感じる人もいると思います。派遣看護師は実 は正社員になりやすいとも言われています。なぜなら、派遣を受け入れている病院なり施設は人手が足りないから派遣看護師を雇っています。派遣として働いて いる姿を見ることができれば、雇う側も安心して社員として迎えることができます。なので、派遣の先は正社員として働きたいと考えている人には、働く先の雰 囲気や方針などを派遣社員中に知ることができるので良い期間だといえるでしょう。