毎年春になると発表される新入社員タイプですが、ある意味風刺が効いているものなので、否定したくても完全に否定しにくい何とも言えないものとなっております。そこで、今回は過去のタイプも参照して、2017年はどうだったのかを見ていきましょう。
■2017年は「キャラクター捕獲ゲーム型」
2017年は「キャラクター捕獲ゲーム型」です。そのようなことを言われても「何それ?」とか「意味が解らない…」という感想しか出てこないでしょうが、ちゃんとした理由があるみたいです。
就職先をキャラクターに例えていて、レアキャラは優良企業という扱いになっております。そのため、比較的キャラクターは捕獲することができているようですが、レアキャラゲットは至難の業だったとのこと。できる限り早くレアキャラを掴むべく採用活動の前倒しを行ってSNSやネットから情報集めを必死に実行し、危険地帯(ブラック企業)を避けるように努めたと言われております。
ただし、最後に「はじめは熱中して取り組むが、飽きやすい傾向」があるという文面があり、やりがいや目標をうまく提供して飽きさせないような注意が必要であると締めくくっております。
■2015年は「消せるボールペン型」
2015年は「消せるボールペン型」と新入社員を評しておりましたが、なかなかうまい文面があります。もともと消せるボールペンというのはボールペンなのに消すことができるという優れもので、今ではほとんどの方が愛用していることでしょう。あのペンは、ボールペンなのに書き直すことができるということで、この年に入った新入社員は書き直しできる機能がある、つまり変化に対応する力があるとのことでした。
また、こすると消える機能があるのですが、あれは熱によって消えているので、熱が入りすぎると色が無くなって消えてしまうとすら表現しています。つまり、熱血指導をすると個性が無くなるので要注意とのことでした。
さらには、使い勝手が良いので酷使しやすいのですが、使いすぎるとブラック企業だと思われてしまうので、インク切れとなり早期退職をしてしまう可能性があると締めくくっています。
■2004年は「ネットオークション型」
ネットオークションとは言わずと知れた、ネットを介して競売を行うシステムのことで今では多くの方が利用している仕組みとなっております。
この意味はネットで取引が始まるので、あらゆる人が見ることができるため人気銘柄は恐ろしく人が集中するようになり簡単に売れますが、人気ではないものやPR不足のものは売れ残りが多発するというものでした。しかし、ブランド名やアピールにのみつられてしまった方は高値で落札したはいいものの当てが外れて大失敗となってしまう人もいるという意味です。
ある意味これも風刺が効いていると思います。ブランドものには偽物も多く存在しているので、偽物を買わされた人もいるという意味が込められているのでしょう。
■意外と長く続いているこの発表
実はこの命名というのはかなり長く続いており、昭和48年、つまり1973年度のデータも残っております。最初はパンダ型だったようです。この評価が当てはまっているのかどうかはその年の新入生にしかわからないことでしょうが、テレビやニュースで出てきた意見を見ると意外と当てはまっていると感じている人が多い気がします。