Home>就職>就職3か月目の決断
就職

就職3か月目の決断

ようやく就職が決まってからの3か月というのは駆け抜けるように過ぎ、とにかく必死で1日1日を過ごすものではないでしょうか?先輩や同僚と冗談を言ったり愚痴ってみたりと、気持ちにも余裕が出てきます。そして余裕が出てくると同時に、ふと、これでよかったのかなと思う人もいると思います。
 採用後は新人研修期間として多くの場合2,3か月は、採用側も就業する側もお互いに様子をみる期間でもあります。ちょうど3か月経ったあたりで、継続するか退社を考えるか一旦悩む時期でもあるようです。今回は働く側の意識に重点をおいて、入社理由と退職理由を派遣会社数社の調査をもとに、概ねのところで情報をまとめてみました。
 
 就業側が就職活動の際に最も重視する項目は、1位:業種、2位:勤務地、3位:社会的貢献度、4位が安定性、5位:給与、となっており、実際に何処の職場で自分は何の業務につき、社会的な視点で意義のあるものかどうかというのが懸念されているようです。ところが実際の退職理由としては人間関係が1位に登場します。続いて2位:職場環境、3位:上司と合わない、4位:長時間労働、5位:給料、といったところです。退職理由の上位である人間関係というのは、採用が決まって職場に入るまではわからないもので、職場環境にしても同様であります。2位の職場環境、3位の上司と合わない、というのも要は人間関係としてまとめてしまうこともできます。

 ということは、退職を考えるほとんどの人は、業務内容や勤務地などは最初の時ほど重視していないとも言えます。おそらく、どんな仕事をするのか、また通勤時間が長いといったことは、人間関係に比較すればまだ、多少は我慢できるという項目へと変わっていくのでしょうか。
 そうであれば、多くの人が何の仕事を何処でするのかということよりも、誰と仕事をするのかということに重点を置いているとも言えるでしょう。 人間関係の不和により、中には体調に異変を感じたり、そこから生じるストレスから精神的な病気になっていく人もいると聞きます。ですから、人間関係が良好な職場というのは、業務内容や就業条件に多少不満があっても自分はラッキーだと喜んで継続することが最良の方法とも思えます。

 もし、どうしても上手くやっていく自信がないとなれば、ここで退職を決断することも自分の為だけでなく、企業の為を思えばに至る選択肢の1つではあります。そのような状態では、仕事という観点からいけば、非生産的な結果を生み出してしまいがちです。こういった事は他人には理解できない部分もありますので、自分の気持ちというのが何よりも大切になってくるかと思います。じゃあ、ここで自分はどう思うのか、と問いかけることが必要です。

 決断を悩む人の中には、逆に開き直って勇敢に立ち向かっていく人もいるようです。ここで2,3年頑張れば、どんな職場でもどんな人とでもやっていけるに違いないと、その苦悩を精神力の鍛錬の材料へと変換してしまう人もいます。これも選択肢の1つです。希望に満ち溢れた気持ちで、ここでやっていける!と思えるのが何よりですが、もしも不安や心配が日々大きくなる時には、そういう時にこそ後悔しない道を慎重に選んでいきたいものです。